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捩れた状況

 戦闘服に街宣車といったいわゆる街宣右翼や任侠系右翼とは違う「一般市民」による国民運動団体で勢力を伸ばしつつあるのが「在日特権を許さない市民の会」(在特会)だ。彼らの思想や運動についてはたくさん紹介しているサイトがあるのでここでは書かないが、ちょっと気になることがあった。在特会のメンバーが、池袋の中国人街に情宣をかけ、その場でヤジを飛ばす人間があり小競り合いとなっているのだが、その後もヤジを飛ばした連中は、在特会の集会に乗り込み、催涙ガスを噴射したかどで高校生が一人逮捕されている。この高校生らを一部で怒羅権のメンバーであるかのようにネットでは書かれているが、私が聞く限りだが、この高校生らは怒羅権とは関係がないそうだ。怒羅権関係者の幾人かに聞いたところ、高校生どころか在特会の名前すら知らなかった。

 外国人参政権の是非をめぐり一部で盛り上がっている国民運動だが、池袋での街宣中さまざまなアジテーションのなか、「残留孤児は日本から出ていけ」というものがあった。言うまでもないことだが、これは極めてイケナイことである。ちょっとびっくりするような排外的言辞である。そしてとても危険である。

 マフィア化した不良中国人連中が、一銭にもならない右翼との争いなどに介入することはあり得ないのだが、しかし、先の言辞はそういった「合理的判断」を鈍らせ、暴発させる危険性をはらんでいる。改めて書くが、残留孤児およびその子弟は日本人であり、またほとんどの残留孤児は真面目なカタギである。誤爆もいいところであり、ただでさえ困難な生活をしている人間をさらに追い詰めることになる(魂が中国人である、ということで言っているのかもしれないが、それはそれで問題である)。

 極めて捩れた状況が、マスコミで報道されていないところで現出している。仕事柄、右翼と呼ばれる人間とも話をするが、在特会の運動をよく思わない在来型の右翼も少なくない。いろんな人脈が絡みあう運動界隈のなか、在特会が金がらみでない、そういう意味では「まっとうな国民運動」ということかもしれないが、不況やえもいえぬ閉そく感が、この在特会の運動のエネルギー源となっているのだろう。しかし、社会の片隅で生きる人間たちをさらに追いこむことだけは厳に慎んでもらいたい。まことに痛ましい。

 この勃興するナショナルな意識の覚醒と増大する移民たちとの対立について、書きたいことがまだまだたくさんあるのだが、それは別の機会にしたいと思う。とにかく、憂うつそのものだが、今ある社会の危機の一現場であることは間違いがないだろう。 

  



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日々是精進あるのみです。

 警視庁のお偉方が今頃になって「グローバルな犯罪組織の実態の解明と根絶」を叫んでいるようだが、実際のところどこまで掴めているのだろうか。一昔前の闇社会の住人はドメスティックで演歌調だったが、今は私が散見するに、その大小あれどなんらかの形で海外の人間たちと関係を構築しているように思われる。端的にいって保守的でないのだが、結局のところ最も時代遅れなのが巨大化した警察組織なのかもしれない。
 世界的に見れば圧倒的に特異である組織化された日本のヤクザという存在が、今は緩やかな融解過程に入り変化を余儀なくされているのと同じく、例えばある新宿署という一地域の刑事に過ぎなかった人間が、いきなり国際組織犯罪に対応するチームに配属されるといった形で、状況に応じる。面白いのは、犯罪が国際化することで警察権力も国際化せざるをえないことになるというところで、好き嫌いと関係なく、職務上仕方なく、日中のマッチョな刑事さんたちが片言の言葉を交えて協力しているという図である。もちろんギャグだが、このまま犯罪がグローバル化し続ければ、各国の警察権力はいずれインターナショナルの旗の元に結集することになるだろう。医師団に遅れることウン十年、犯罪組織と警察は国境を越えた……(苦笑)。

 話は変わるが、歴史的に類をみない左派政権の誕生により、あくまでも結果的にではあるが、左派の二大イシューである基地と原発が推進固定化されていくことになりそうである。いろいろ言われているが、歴代政権のなかでもっとも沖縄の声に耳を傾けた鳩山政権だが、それゆえにその裏切りによる現地の失望は大きいだろう。人間の行為と結果に合理的整合性はない、とのことになりそうで、そのネジレ状態に置かれた地元住民の皆さんの心中はいかばかりか……。これで右派だけでなく左派からも完全に見はなされることになるわけで、基地問題の決着が政権の終わりとなるように思う。そんな時に、初の訪米を成功させた共産党の首領は株を上げたが、個人的には何とも虚しい感慨をもった。やはりなかなか歴史は動きません……。

 個人ができることなんて塵芥に過ぎませんが、今のところ私は、日本の犯罪の最先端にくっついていこうと日々努力しています。哀しいことだけど、時に犯罪は現在の一断面を切り取り、そして未来を暗示しますから。
 
 あと、このブログももっと更新しなければ……。
 
 
 
 
 




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プロフィール

小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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