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我慢、ガマンの毎日。

 ハワイの独立運動、テルアビブの某テロリスト、韓国在住の某殺人事件の重要参考人などなど、今年に入ってから「国際的」な案件の取材がたくさん持ち込まれている。が、経費がかかる……。お金になる仕事よりも、お金のかかる仕事ばかりやっていて、結局途中で頓挫みたいなことになってしまって、今に始まったことではまったくないのだが、首が回らなくなっている。というよりも、むしろ首が固定しつつあり、肩がこってしかたがない。温泉にでもつかって毎日のんびりしたいのだが、そうなると今度は首が折れてしまいそうなので自重する。

 先日、構成作家のO氏がしきりに「成田市がヤバイ」と言うものだから、海外に行けない鬱憤を晴らそうとばかり、成田エキスプレスではなく通常車両で件の地に行ってきたのだが、確かに普通の地方都市とは大きく違って興味深かった。元々成田山新勝寺があるので日本の伝統文化が満載の土地なのだが、そこに空の玄関があるものだから外国人がとても多い。客の9割以上が外国人というラーメン屋さんがあったり、外国人が経営するどでかいライブハウス兼バーラウンジなどもあり、「ああここは、空の横浜なのだな」などと思ってしまった。O氏も随伴し、彼の紹介で街を案内してくれた地元のお兄さんH氏と一緒に飲み歩き、最後には巨大なベッドが据えてある極めて怪しいクラブに入って結局ぶっ倒れたのだが、翌日名物らしい国産ウナギを食べて無理やり回復させて帰京した。

 O氏やH氏によると、成田市は仕事も多く、地元の若者はこの街をとても好いており定着率はとても高いという。空港と成田山新勝寺という二大コンテンツを持つ街の強さといえばそれまでだが、ガランガランの商店街と巨大ショッピングモール、そしてパチンコという負の三点セットではない地方都市は、その土地の広さを活かして自由に発展していく余裕が感じられた。

 ただ羽田空港のハブ化に関しては、街の人々もそれなりに危機感を持っているようで、「あいつらが新しい滑走路の建設を反対しているから」と、今も活動を続けている空港建設反対派に対する不信も根深いようだ。このネジレについても個人的に興味があるのだが、いずれどこかで発表したいと思っている。

 JAL問題もそうだが、海外ツアーの格安度は素人目にも「大丈夫かいな」と思ってしまうくらいその価格は破格になっている。それだけ経営が厳しくなっているということなのだろう。ある航空機のファーストクラスを拝見したのだが、その豪華さは、その種の世界を表現する語彙に乏しい私にとっては、エクセレントかつエレガントでそれでいて逞しくふてぶてしい、などとわけのわからないものである。まあ、私が利用することはないだろうと素直に観念できる代物だった。今後どうなるか分からないが、航空会社が今のデフレ競争に見切りをつけて収益の基本を富裕層に移してしまえば、庶民にとって近くなった海外がまた遠くなってしまうのかもしれない。
 
 ところで少し前まで頻繁に報道されていた密航だが、今は少なくなった。取材である船での中国行きを私は希望しているのだが、何を間違えたのか、その筋の中国人に「アナタ、不法入国は一人300万円で、百人集めて三億円で、一隻の船を借りる。そんなビッグなビジネスに、アナタ、乗せること、できない」などと言われてしまった。コンテナ船はファーストクラスよりも高いんだぁ、そうなんだぁ……。じゃなくて、逆だし、不法入国でもないのだけど……。

 日本人がコンテナ船を借りて中国に不法入国する、などといった事態は、今は犯罪者じゃない限りあり得ないのだが、向こうからやってくるのが可能ならば、理論的にはこっちからも可能である。日中を行き来するあるアウトローは、行き帰りの経費が馬鹿にならないので、中国で劇薬が混入され信用度が下がったベビーパウダーを、歌舞伎町のドンキホーテで大量購入して入国し、知人の中国人に振り分けることで「リスクヘッジ」している。大変重宝されるということだった。本気で売りつけているものはここでは書けないのだけど……。それはともかく、観光旅行ではなくて国境を超えるということは、関税や渡航費用やらをさっぴいて純粋にリターンが出ることが前提条件なのだから、空が高くなれば海から、ということにもなり得るのではないか。実際に人間ではなく、モノは、その重量や密度から船が用いられているわけだ。空のファーストクラスから、海のコンテナ船まで。ご利用は計画的にではないが、国境をめぐる人間や事物は、私にはとても興味深い。
 
 ただし私は、飛行機の離着陸も怖いし、クロールしかできないので海もやけに恐ろしい。本当は、とっても安全な取材旅行をしたいのだけど、そういう旅行は「自費で勝手にやってください」と編集者に冷たく言われるだけなので、昨今の経営状態を鑑みて当分の間できそうにない。結局危ない橋を渡るハメしかなさそうなのだが、さあ、どうしようか。などと毎日悶々としておる最中です。
 
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小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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