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いちおう上海。

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 にょきにょきにょきにょきの上海です。今後、当地を拠点にします。
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イワヒグ刑務所。



 先月行ったフィリピン・イワヒグ刑務所。この写真に写っている入口はあくまでも玄関であって、この刑務所には塀がありません。守衛もたった一人で、その周りには5,6人の「囚人」が。門を開け閉めしているのも「囚人」です。「WELCOME]と書いてあるでしょう。この言葉に間違いはなく、私は歓迎されました……。

  

『龍宮城』書評。

 少し前ですが、『龍宮城』の書評が出ました。評者は永江朗さんです。とっても良かったので、ついつい自己宣伝させていただきます。


「この本は、これまで歌舞伎町について書かれたものの中で最高傑作だ!

〝浄化〟されたとか、つまんなくなったとか、いや相変わらず怖いとか、いろんなことが言われている新宿歌舞伎町。小野登志郎のこのノンフィクションは、中国人マフィア、それも暴走族=ギャングの「怒羅権(ドラゴン)」を軸に据えたところが秀逸である。逆に言うと、いまの歌舞伎町は中国人マフィアに深く食い込まなければ実装が見えてこない。だがそれはあまりにもリスクが大きい。
 怒羅権は中国残留孤児の二世、三世を中心につくられた暴走族である。日本の伝統的な暴走族とは組織のありかたが違う。また、日本の暴走族のようにメディアに露出することに価値を見出さないので取材も難しい。他の集団との駆け引き的な和解を拒む武闘派集団というイメージができている。「怖い」「ヤバい」という噂が広まり、なかば神格化しているといってもいい。著者はその怒羅権の幹部を含め、関係者たちに肉薄している。
 著者の観察は複眼である。中国人マフィアの男たちの話を聴く一方で、15歳から違法風俗店で働いている日本人少女やアメリカ留学を夢見る中国人女性の話も聞く。中国人マフィアとつながる警察官や、歌舞伎町という世界に魅了された先輩ライターも登場する。一筋縄ではいかない街を、一筋縄ではいかない書きかたで描いている。
 著者は怒羅権らをキワモノ扱いするのでなく、また彼らが生まれた事情を汲んで過剰に肩入れするのでもない。露悪的なところもない。あくまで淡々と、今の歌舞伎町の裏面を伝えていく。「われら」と「彼ら」の共存はほんとうに始まるのだろうか」(『漫画ナックルズ』2009年8月号)

 
 

海外憑いています。

 今月もタイはバンコク、そして中国上海に行くことになった。夏休みシーズン前のいずれも格安で旅行するわけで、実は大した贅沢をしているわけでは全くない。むしろ、ここ四年あまりの歌舞伎町取材の方が、数倍もお金はかかっている。ヤラシイ話、一人の情報源を繋ぎとめる費用は、数回分の海外渡航費にもなってしまう。どうでもいいことかもしれないけれど、私にとっては結構大きな発見だった。

『龍宮城』でテーマにしていた、多国籍企業、資本(という高み)のレベルではなく、移民、混血といったあらかじめグルーバルな存在を、底辺、下層から描写する、歌舞伎町という(今は廃れた)移民の街から、海を越えて追体験してみるという実験=取材を今やろうとしている。夢を求めてかつて歌舞伎町の片隅に生息していたが、追い出され上海やマニラといった故郷に戻った人間たちが、めいめいの次章を奏でている。多くはさらに厳しい現実に打ちのめされ、歌舞伎町にいた時よりも数倍危ない存在になっていたりするが、中には、歌舞伎町、日本では絶対に叶えられなかっただろう成功を、当地で得ている者もいる。その一人の言葉は「チャンスはいくらでもある!」だ。ハードなクライシスの匂いをプンプンさせながら突っ走る男と女たち。その情景は、やはり、どうしようもないが、しかし、「格差社会」「貧困」といったフレーズをペラペラと張り付けざるを得ない日本のフン詰まりを、部分的には超え出るエネルギーを持っている。

 海を越えることは楽しい。引きこもりはもう充分に味わい尽くした。
 ある中国人のブログでの言葉。
 「反日の中国人に言いたい。日本は素晴らしい。中国人の多くは不法滞在してでも日本に行きたがるが、逆に日本人の誰が不法滞在までして中国に残りたいと思うだろうか?」
 身も蓋もない言葉に爆笑だが、少なくない日本人にとっても、引きこもって悶々とするまでして日本に居残る必要もないのは言うまでもない。

 相対的優位に立つ円パワーだけでなく、必然的にタコ壺化せざるを得ない日本のサブカルチャー、多様性を引っさげて海外に乗り込めば、倭寇、満蒙開拓団、経済的侵略ではないアジアとの陽気で建設的な駆け引き、闘争的コミュニケーションが、大いに成り立つのではないか。福岡帰省でふわふわと味わった、実業に生きる親戚から見た「異物」「モンスター」である私に対する慈愛と優しさに満ちた眼差しとは違い、海外のアンダーグラウンドにおける彼らの突き刺す視線は、相当大袈裟に言えば「殺されるかもしれない!」といったさらに戦慄を催す形で味わい深い。「どこにもない自分」を無理やり構築するのではなく、自分をどこにも置かない=置けないをこそ、自らのホームグランドと化してみる。これが「龍宮城」の在り処なのだ!

 なぁんて言いながら、ちょっぴり昂じてしまった自意識にウンザリしながらも、ともかく次のテーマ、企画に向けて驀進中です。求む、取材の同士! そして、求む、取材費!

 



プロフィール

小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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