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飯島愛の死

 飯島愛の死がショックだった、と何人かの人間から聞いた。私も、衝撃を受けた。

 飯島愛の死因が特定されない、ということもあるが、その死が、世間の縮図とも言える芸能界にある、どうしようもなく陰鬱な「何か」が感じられるからだと思う。端的に言えば、いまだある「AV出身」というものに対する差別の眼差しなのだが、それだけではなく、まさに裸一貫で疾走していった飯島愛が、壮絶という言葉では言い足りない不可解な死を遂げたことが、「自由な世界」にある、突破できない一つの限界例を提出しているように思われるのだ。

 その出自も結婚生活もセレブそのものである神田うのを「うのちゃん、うのちゃん」と言い、ことさら親しい関係を演出していた飯島愛が、生前、パンストの事業を展開しようとしていたと聞いた。女の幸せを体現しているかのような神田うのを、その実態は孤独そのものであった飯島が本当のところ、どのように感じていたのか、もはや分からない。しかし、複雑な好悪を持っていただろうことは容易に推測しうる。飯島愛と神田うのは、ある陰陽、明暗という双生児的な関係としてあったのかもしれない。

「AV界は芸能界のゴミ捨て場である」と、AV界を知るある人物が私に言ったが、その表現はともかく、その構図が、その通りであることは、衆目一致する見解だろう。そして、数多いるAV女優たちの美しい身体が、メスに切り刻まれ、異物によって変形されてのものだということを知らぬ男はいまや少ないだろう。「身体が痛い、痛いと言っています。冬は、AV女優にとっては、とても辛い季節です」前出人物は言うが(吐き気をもよおす人物だった)、まさにありとあらゆる手段を使って、底から這い上がってきた飯島愛が、少なからぬ女たちにとってノワール・ヒロインであったこともまた確かだろう。 

 生きて幸せになって欲しかった、愛憎半ばする感情はともかく、よほど異常でないかぎり、そう思うのではないか。

 しかし、今ある世界の限界を、彼女は、その死において体現してしまった。高層ビルの一室で、暖房が効いていたことにより、発見時、死後一週間足らずだった飯島愛の身体は、その唇が爛れ歯が皮膚を突き破っていたという。その死は、薄くなった現代の芸能人たち以上に、異能集団である芸能「界」の「魔女」であるにふさわしく、まさに「芸能者」のものだったと私は思う。

 飯島愛のその生と死については、あまり、マスコミ連中のスクラムに参加したくないが、機会があれば、続報したいと思います。 


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明けましておめでとう。

 年賀状を書かない習慣なので、この場で皆さん、おめでとうございます。本年も、なんとか生き延びていきまっしょい!
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小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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