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『月刊現代』休刊!

 『月刊現代』が休刊するという。

「月刊現代が休刊へ ネット普及で部数低迷、週刊誌も態勢見直し
 
 講談社発行の月刊誌「月刊現代」が休刊することが30日わかった。読者が高齢化し、部数低迷が続いたことなどが理由という。同社は1日にも発表する。

 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080830/trd0808301825017-n1.htm」


 噂は聞いていた。やはりという感があるが、権威でもあり老舗でもあった雑誌だっただけに、ウ~ムと唸ってしまった。

 4、5年ほど前に私も寄稿させていただいたこともあり、その原稿料の高さに悦びの声を上げたものだが(確か400字詰め原稿用紙一枚1万円くらいだったと思う)、そんなこととは関係なく、その誌面のゴリゴリ感は、この状況下でなおやるかという気概を見るようであった。私の寄稿時の担当の編集者が、現在『週刊現代』の編集長である乾智之氏だったのだが、『月刊現代』編集部内で初めてお会いした時に彼は、「この雑誌は実績のある作家だけが書く雑誌ではないんです。若い人もどんどん起用していきたいと思っています」と仰ってくれ、当時20代後半だった私は、とても嬉しく感じた思い出がある。寄稿後、イラクで亡くなった幸田証生さんのことについて記事を書きたいとメールしたところ、「私も気になっており、何らかの形で記事にしたいと思っている」という意を返信していただいたが、しかし、その後は大した成果を上げられず、いつの間にか日々が経ってしまった。そして、そのまま『月刊現代』は休刊してしまった。

『週刊現代』も部数と広告収入の低迷に歯止めがかからないと聞く。現編集長の乾氏と編集部員、記者たちは苦闘していることだろう。「あと5年、10年は持つ」と言っていた同誌編集者がいたが、そんな状況でもなくっている。起死回生がある、と楽観することはもはやできない厳しい状況だろう。

 雑誌が無くなっていくということは、とりも直さず、我々商業ライターにボディーブローのように効いてくることである。今後、活字メディアで飯を食っていけるのは少数の人間だけになっていくことだろう。淘汰の時代に際して、商業ライターの端くれである私も、実はこの状況に対してウツテナシの気分である。まいった、マイッタ……というのが本音だ。まあなんとなく、といった感じで残っていっても仕方ない。あまり展望はないかもしれないが、何か手を打っていく他あるまいとは思っている。

  

 



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テーマ : 雑誌
ジャンル : 本・雑誌

昨日帰京後即痛飲。

 昨日の夕方、中国は深セン、香港、台湾の取材旅行から帰ってきた。私は、この「地獄のルート」を終生忘れることはできないだろう。疲れました。

 帰京してすぐ、何人かの友人と深夜まで痛飲。バカをやってしまいました。本日はとても気持ち悪いです。

 しかし日本は雨ばかりだね。これはやっぱり異常気象なのだろうか? まあ、お天気も異常なら、人間も異常なんだから、これでちょうどうまくいくんでないかい、と思ってしまう気持ちの悪さであります。

 

五輪後の中国、そして台湾

 明日から一週間、中国と台湾に行ってくる。内容は残念ながら秘密。隠密行動っていうやつですな。

 北京五輪は、中国の北の方だけで盛り上げっているだけで、南は盛り上がっていないとはよく言われるけど、やっぱりね、奥地の中国人なんてテレビ持ってない人もいるくらいだから、13億人全員が五輪を楽しんでいるわけではまったくない。私も、ぜ~んぜん五輪と関係ないことで行ってくるんだけど、中国は、まるでビックリ箱みたいにいろんなことがあって、興味が尽きない。上海にお店を出そうという計画(だけ)があるけど、そういうこともやれたらいいなと思っている。

 ブログ開設後、劇の上演はまだなのか(と百メートルを12秒台で本当に走っていたのか)、という問い合わせが殺到しているが、まあ慌てない慌てない。まあ、今後とも面白いことを追求していきたいと思っているので、のんびり構えていてくだっしゃいませ。

 行ってきます。




『兵隊たちの陸軍史』

兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫 (い-30-12))兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫 (い-30-12))
(2008/07/29)
伊藤 桂一

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 サッカーはやはり弱かったし、野球もどうなるか。篠原から「喋んない方がいい」と言われた石井はヒールだけど、塚田はぶちゃむくれの顔がさらにくちゃくちゃになりとても可愛らしく、良くやった。ボルトはいずれ8秒台出すね。結構五輪に首っ丈になっている私です。

 一説によれば、アフリカ大陸で誕生した人類は、肉体的に劣る連中がどんどんとアフリカの地を離れ(追い出され)ていき、その強弱によって同心円的にそれぞれ定住したとも言われるが、とすれば極東の日本人は最弱だったのか? となってしまうのだが、百メートルの結果だけを見ると、その説に肯いてしまいたくなる。食い物で何とか挽回できないのかな?

 それはともかく、五輪閉幕後の中国、台湾に一週間ほど行く予定だが、そんな中、『兵隊たちの陸軍史』(新潮文庫)を読んだ。将軍たちや兵器たちの勇壮な軍事絵巻ではなく、一兵卒の目線から旧帝国陸軍の実相を丹念にまとめた良書である。やはりディテールには何かがある。終戦時、旧陸軍は中国大陸に二百万人(だったかな?)もいたのだが、そこでの中国人たちを巻き込んだ混乱と生の真実は、とても興味深かった。戦場は、とても奇奇怪怪かつ複雑で、そして当たり前だが惨いものである。ノンフィクションの主テーマの一つが戦争だとしたら、今後書き手は、前掲書を無視することはできないだろう。

(あえて前出の説に従うとするならば、最弱だったかもしれない)日本人が、その規模において、歴史上中国大陸に攻め入った唯一の事例である日中戦争の傷跡は、現代の大陸で、何回か鳴り響く君が代をして、日中の関係史に何ほどかの進展を見せるであろうか。圧倒的な肉体の力と技による、つかの間のお祭りに、根が単細胞な私は一喜一憂している。

 五輪の最中、中核派全学連委員長である織田陽介さんのインタビューをした。詳細はいつもの通り『実話ナックルズ』にてお伝えするが、五輪とはまったく違った位相において、ロシアとグルジアの戦争や、大陸各地で起きているテロもそうだが、激変する客観情勢と、それに抗し、或いは便乗して行動を企図する者たちはやはり多数存在する。「人類はどこまで速く走れるのか!」と絶叫するアナウンサーとそれに熱狂する私たちは、やはり、間抜けだろうか。 

 まあ、間抜けなりに、公式の史実に載らない個的世界史を覗きこんでこようと思っている。表と裏の、その裂け目を生きる人々の個体史が、一瞬間、全体史と交錯しスパークする、その恍惚は、ボルトと違って百メートルを12秒台でしか走れなかった私にとって、追い求めるべきテーマのような気がする。メダリストたちの追い求める世界記録というテーマは、やはり私たちには無縁であり、私たちは個々の生をただ地道につむぐ他ないのだろう。バイトとして会場の清掃に借り出された学生時代、その会場を開閉会式に人々の歓喜の中誇らしげに歩いていた、その以前から知り合っていたある五輪選手の女子の姿を見て、ただただ己の矮小さを確認するほか無かった私もまた、兵隊たちの一員である。当たり前だが、兵隊は、テレビにも映らないし、歴史にも残らない。そしてまた、元五輪選手の彼女もまた、今の生をただ紡いでいることだろう。

 う~ん……、しんみりしてしまった。いかん、いかん。こんなかび臭い状況を打破するためにも、景気良くビールの栓を抜いてテレビのスィッチオン、お、ボルトがまた走っている。次は200Mと400Mか、頑張れボルト……。

 彼らの魅力と兵隊の現実の葛藤は、まだまだ私の中では続くようです……。

テーマ :
ジャンル : 本・雑誌

「陰謀論」に群がる怪しくステキな人たち

 暇だったのでたまたま目に付いた「911陰謀論」関連をサーフィンしていたら、香ばしい匂いを放つ人々の名前がいくつも挙がっていた。ベンジャミン・クロフォード、木村愛ニ、きくちゆみといった陰謀肯定派から、否定派である『陰謀論の罠』(光文社新書)の奥菜秀次まで、錚々たるお顔ぶれ。思わず立ちくらみしてしまいそうになった(座っていたけど)。

 件の事件にはいくつかの疑問点があるが、私は陰謀論の立場には立たない。陰謀論だけで世界を眺めると、結局はとんでもないことになるからであるが、それはともかく、その陰謀論否定派の奥菜秀次氏は、もうだいぶ前になるが、鹿砦社に出入りしていた頃にちらっとだけど、見たことがあった。落合信彦大先生の著作を科学的、実証的に批判なされることをご自身の(唯一の)お仕事になされていたのだが、だいぶその矛先を転換されたようである。自分のことは棚に上げて、「大丈夫かなぁこの人」、と思っていたのだが、迷走状態の鹿砦社とともに、そのシブトサに小生感服いたしました。

 ついでに落合信彦氏はどうなっているのかとホームページを覗いたら、やっぱり今でも元気に書籍を発行しまくっていました。そして、そのホームページの名前が「The Winners Club 勝ち組クラブ」。

 凄いね。破廉恥すぎるね。もう、なんというのかな、私には到底ついていけそうにありません。彼らをみて、やっぱり真面目に生きなくてはと感じ入りました。



「反米右翼」の登場?

 北京五輪の真っ最中に、新疆ウィグルやグルジアだけでなく、ここ日本でもちょっぴり火がついた。

「刃物男、米国大使館に抗議文投げ込む
 
 12日午前9時ごろ、東京都港区赤坂の米国大使館正門前で、男が日本刀(刃渡り約42センチ)を振り回し、大使館に向けて瓶を投げた。男はその場で警視庁の機動隊員に銃刀法違反の現行犯で逮捕された。瓶は大使館に届かず、けが人はなかった。
 
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080812/crm0808121250012-n1.htm」


 何で右翼は反米に向かわないのかな、と常々思っていたのだが、「真っ当」にもきちんと反米やった右翼の御仁がいた。どういった背景を持った人なのか分からないが、次は憂国的立場から日本国内の格差問題に切り込んでいただきたい。そうすると、外形上はほとんど左翼となにも変わらなくなりますけど……。


テーマ : 北朝鮮問題
ジャンル : 政治・経済

「おいしいコーヒーの真実」

 歌舞伎町の「大物」女衒が、ある中国人の女子を脅迫し、その相談を受けた私の知っている「プチ」女衒が報復の挙に出ようとしている。どっちが勝つか、注目している(どっちが勝ってもいいが)。

 話は変わって、今日は、映画『闇の子供たち』を観に渋谷のシネマライズに行くが、満席とのことで観ることができなかった。小説は、海外のある取材で資料として読もうと旅客機の中で手に取ったが、そのあまりに凄まじい内容に、途中で読み進めるができなくなり、そのままになってしまっていたのだが、その借りを返そうと勢い込んで映画館に向かったのだが、無駄足となってしまった。

 仕方なくその辺をウロウロしていたのだが、そういえば近くに「日本で一番小さな映画館」である「アップリンクX」があったことを思い出し、行くと、『おいしいコーヒーの真実』が上映中で、そのまま鑑賞することに。美味しいコーヒーを嬉々として消費する先進国の人々と、辛く厳しい労働と、子供に学校に行かせることすらできない微々たる報酬しか得られないコーヒー豆を生産するエチオピアの人々との対比が、ともすれば説教臭くなりがちなドキュメンタリー映画らしくなく、とても淡々と、そして静かにエンターティンメントされていた。ちょっぴりイジワルに書けば「フェアトレードの宣伝映画」といえなくもないが、なにも悪いことをしているわけではないので、大いに宣伝すればよいと思う。

「アップリンクX」には30人ほどの人間が件の映画を観ていたのだが、満席御礼の『闇の子供たち』といい、五輪真っ最中に、そんなことお構いなしに国際的でゴリゴリな社会派映画を観ている人が少なからぬ存在することに、迂闊にも、正直少しホッとしてしまった。入り口に売っていた東チモール産の「フェアトレード・コーヒー」を買うと、そそくさとその場を去り、先進国日本の世間の垢に、ヨゴレよろしく塗れようとしたが、時ならぬ大雨に遭遇し、妙な気分に。雨でグショグショになりながらも、なんとか帰宅して、カレーライスを作る。

 東南アジアの某国に国際協力と称して買春旅行している日本人もいる(本人たちは下半身における国際協力と半ば本気で思っている)が、今後とも汚濁と清流が唸りをあげて奔流していくことだろう。突如「世界一周してくる」と言って消息を絶ったある女子のことを思い出して、ちょっと心配になったりしました。


テーマ : 映画
ジャンル : 映画

「執事喫茶」

 池袋に「執事喫茶」というものがある。池袋の一角は、以前から「乙女の聖地」になっているが、「執事」に萌えている女子が少なからず存在しているという、由々しき事態と相成っている。

或る女子①「執事喫茶の良さ? ディズニーランドのような精神のコスプレ、ですね。大事にされているんだなぁと、ウソだけど思えるんだよね。こっちとしては、ウソだろ、ウソだろ、って思っているんだけど、執事の皆さんが設定に忠実に、あまりにも一生懸命にしてくれるものだから、どんどんハマってきちゃう。80分、二千五百円でお嬢様になれるなんて、楽しすぎます!」

 お嬢様らしくないことをすると「叱られる」という。それがまた「たまらない」という。出待ちや執事、フットマンに対するストーカーまがいも出没しているという。

或る女子②「今日ね、実は私三回も『帰宅』してきたんだ。『お帰りなさいませ、○○お嬢様』と言われるんだ。最近、『屋敷』のシステムが変わって、前はもっと優雅な気持ちで過ごせたのに、お嬢様の人数が増えちゃって席数を増やしちゃったことで、一人一人への接客の余裕がなくなっちゃった。値段は変わらないのに、しかも私はずっと前から『帰宅』し続けているのに、プンプン。でもやっぱり、キャー、好き好き、助けて、キャー……」

 由々しき事態である。 

 

テーマ : オタク・腐女子と恋愛
ジャンル : サブカル

「テレビに絶望」

 昨日、テレビ業界に在籍しているH君と、深夜バッティングセンターに行った。彼は、テレビ業界に対して期待も不満も持っていず、淡々と日々の業務をこなしているようだ。

 でも、今(さら)「テレビに絶望」という御大がいる。


「倉本聰氏「これが最後」テレビ局に絶望 

 人気ドラマシリーズ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰氏(73)が「テレビへの絶望がある」としてドラマ脚本の執筆をやめる可能性を明かした。脚本を担当するフジテレビの10月スタートの連続ドラマ「風のガーデン」(木曜後10・00)で、舞台となる北海道・富良野で会見。「これが最後という気持ち。テレビ局が視聴率だけを考え、現場が悪くなった」と憂えた。(スポーツニッポン)」
 

 視聴率(マーケット)と意味(やりたいこと、やるべきこと)の対立、葛藤は、テレビのみならず、新聞、雑誌など他の旧メディアでもどんどん限界点に達しているようだ。「このまま行くと、2011年には赤字転落する」某テレビ局もあるらしく、「意味なんて考えてたら、商売にならねぇんだよ!」という声が強くなるのは、止めようがないように思える。

 でもねぇ、「絶望」とまで言う必要あるのかなぁ、とも思う。「そういうもんだ」と現場の若い連中も受け取る側も考えてやっているわけで、「そういうもんじゃねぇ」と考える人は、別の方途を考えていけば良いと思う。 

 戦後日本のイデオロギー空間を、良きにつけ悪しきにつけ、強力に創り出して来たテレビ第一世代の懊悩は、とても深いし耳を傾ける必要あるのだろうけど、やっぱぬるま湯に浸かってきたんじゃないの、と鼻白む思いは抜きがたくある。今後、ぬるま湯は無い、とはっきり分かって、でも、絶望しないでやっている現場の若い連中の方が、瞬間風速的には期待が持てるんじゃなかろうか。と、バットを振りながら、思ったりしました。


テーマ : ニュース・社会
ジャンル : ニュース

日本共産党員が増加してるらしい……。

 日本共産党員が微増中だという記事があった。

 
「共産党、新規党員増加 「蟹工船」「資本論」ブームで? (1/3ページ)

 共産党の新規党員が急増している。同党広報によると、党員数は平成2年の50万人をピークに減少が始まり、ここ10年は40万人前後で推移していたが、昨年9月の第5回総会時から現在までに約9000人が入党したという。志位和夫委員長は幹部会報告で「『蟹工船』が若者を中心にブームとなり、マルクスに新しい関心が高まっている。テレビ局が『資本主義は限界か』という企画を立て、その答えを共産党に求めてきた。党が体験したことのない新しい状況だ」と語り、年内に2万人超の新規党員を獲得する目標を掲げた。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080803/stt0808032127002-n1.htm 」


 日本共産党だけでなく、新左翼諸党派、左派系労組も微増中だという話を聞いている。その場合、軒並み「組織加入」のハードルを下げてのことだという。だから、ちょっとのことで増えたり減ったりするものであるとは思う。

 とはいえ、これらの現象は、ちょっとのことでは今の構造的な格差問題は解消しないだろうから、左派から見た場合のこの「格差バブル」は、まだまだ進行することだろう。

 しかし、この程度のことで「社会主義」だの「革命」だのに向かうわけもなく、そんな風に危機感を煽る一部保守メディアは、面白いけどスルーしてもいいと思う。『蟹工船』や『資本論』を読んだくらいで、「革命戦士」になるほど、今の若い人の諦観、絶望は浅くないし甘くない。保守オジサン、オバサンたちは、「左翼の亡霊」に対してあわてずさわがずしていればよい(あわてたいし、さわぎたいんだろうけど)。

 ちょっと話が飛ぶが、暴走族をとっくの昔に引退したはずの人々が、「旧車会」などを作って走り回っており、いまや若い暴走族たちよりもそっちの方が主流になっているらしいけど、これらの動きと左派の微増とは、構造的にそんなに変わりはないと思う。それは宗教団体も同じことで、社会不安は、何も左派だけに「バブル効果」を与えない。こういった「部分社会」「中間的共同体」の増加と勃興は、必然的なことだと私は思う。

「資本の反革命」によって引き起こされた「国民国家の融解」は、今後も、左翼党派や宗教団体、大小さまざまなサークルを増やし、作り出していくだろう。就職活動における企業選びのような気分で、どの団体が相対的に良いのか悩むことがフツウ、みたいな状況になるかもしれない……。


 

テーマ : 日本共産党
ジャンル : 政治・経済

『草食系男子の恋愛学』

草食系男子の恋愛学草食系男子の恋愛学
(2008/07/16)
森岡正博

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 男性学が伸び悩んでいるなどと前回記事で生意気にも書いてしまったから、その懺悔の気持ちも込めて、ある本の紹介をしたいと思います。

『草食系男子の恋愛学』(森岡正博 メディアファクトリー)という本で、著者の森岡氏は『感じない男』(ちくま新書)のブレイクで、専攻は違うようだけど結果的に(おそらく)日本で一番「男性学」を啓蒙しておられる方の一人だと私は思うのですが、前傾『草食』では、「モテ=男らしい=できる男」と「非モテ=男らしくない=できない男」の不毛な二項対立に、圧倒的な爆弾を投げつけてくれました。本書では、モテ系ではない男子に対して、女子とのお付き合いのしかたを懇切丁寧に提示してくれているので、読んだ男子の中には涙が出るほど感動する人もいるかもしれない。高校時代の私が読んだら、間違いなく、泣いた。


「この本は、不特定多数の女性からモテモテになる方法を教えるものではない。また、「女を落とすテクニック」を教えるものでもない。この本は、あなたの好きなひとりの女性から振り向いてもらえるようになるためのいくつかのヒントを、あなたに伝えるためのものである。本書が少しでも役立つことができたなら、私はほんとうにうれしい」(前掲『草食』まえがき部分より)


 くだらぬ「男らしさ」からの解放は、その人のためだけならず、周囲の人間のためでもある。肉食単細胞男子よ、せめて私の前だけでも、もう、モテを語るな。頼む!

 とはいえ、私個人の内部では、肉食系と草食系が混在同居していると思うので、なかなか、解決がつかない問題もあった。草食でいようとすると、肉食が頭をもたげるといった感じで、たとえば男子だけの飲み会は、肉食的に振舞えるので圧倒的に楽しいが苦手(不毛だから)、といったわけのわからない状況になったりしている。おそらく私の場合は、実は草食系なのに、無理をしてヤクザやアウトローなどといった肉食系に切り込んだりしていることから(それは職業的にあえての部分もあり、それに意味がある、と信ずる…)、目も当てられないような事態を勝手に招来してしまったりしている。

 そして、やはり否定できないのが「浮気をしてみたい!」という感覚である。今はそれほど切羽詰っているわけではないが、「モナ岡」のみならず、「草食的作法」の実践において非モテを脱却した後の超非モテ君である私も、これはこれで、なにかとウンウン唸ってもじもじクソヤロウしてしまっていることも表明しておかなならん(かもしれん)。「浮気したいの?」「君が傷つくからしないよ」「でも、あなたに無理させたくないから」「えっ、いいの!」って、サルトルとヴォーボワールのアホアホカップルの縮小再生産やないかぁ~い(乾杯)!

 このような非モテの増長、勘違い(たいてい女子に感付かれて未遂に終わる)の他にも、「不倫は文化」の石田純一も「草食的作法」にのっとってる部分もあるだろうし、「フェミニズムはモテるために学んだ」みたいな、似非草食男子=超凶悪肉食男子だって、現実には存在する。前掲『草食』は、そういった「悪用」にも耐え、結果として解体するように相当戦術は練られていると思うが、「浮気をしたい」などと言う自分に当てはめて考えてみると、やはり、心配になる(大きなお世話だぁ!)

 でも、こういった肉食、草食の混在は、多くの男子に共通することだと思うので、その配分は、やはりそれぞれがバランスをとっていく他ないように思える。フェミやジェンダー論の限界点から、残しても良い男性性ってなんだろう?って時おり矢部史郎さんや金田智之君とも話し合っているが、なかなか答えは無いように思える。「ジェンダーコードを大きく踏み外す男子は出禁!」って感じで、その時「男性性発動!」みたいな、「ホストに騙されたホステスを助けるヤクザ(結果としてモテちった)」的使用と構造的になんら変わらない。肉食男子はやはり死滅すべきなのだろうか、といえば、なんだかかわいそう、というかツマラナイような気もする。
  
 とにかくもまあ、「男性学」の存在を知らない男子がいましたら、是非、手にとってみてはと思う良書です。男子同士の戦いと連帯は、新しい段階に入っていることを実感できると思います。

 ちなみに、最近だらだら書いている「中間的共同体」「部分社会」ですけど、それは、単純なる男性性支配にならないということが理想的(というか原則)なのは言うまでもありません。でも、それは草食系男子のリーダーというような、さらに悩ましい問題も出てきそうな気もしますが……(その辺、内田センセイは、微妙なのですよね……)

 ふぅ、これで前田日明とのバランス取れたかな(アホ)。



テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

プロフィール

小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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