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韓国の「ごり押し」と、日本の「反撃」

 韓流に携わっている日本の芸能関係者と幾人か話をしたのですが、今回の竹島・独島問題に関して、彼ら彼女らの多くの意見は「韓国のごり押しは酷い」というものでした。これはもちろん、わたしが聞いた範囲でのことですが。

 韓流人気の急上昇である程度儲かっている関係者の口から、こういった言葉が出てくることには理由もあるようです。それは、竹島・独島問題におけると同じように、日韓のビジネス上においても、次から次へと要求を出してくる、それも強引に、という経験があるからだということです。

 韓国では、とりあえず言ってみるというところがあるのかもしれませんが、日本側の関係者はそれに辟易していたところがある、というわけなんですね。また、最初は安く、低姿勢だった韓国側の姿勢が、人気の急上昇に連れて、値段も態度も高く、大きくなったことも背景にはあるようです。

 そして、韓国の人気グループ、スーパージュニア・シゥオンの「独島は韓国の領土」ツイ発言ですが、日本の新聞、雑誌もいくつか取り上げていますね。日本のファンの間でも動揺が少なからず見られるようで、おそらくですが、所属事務所であるSMエンタテイメントやエイべックスは、今後の対応に苦慮しているのかもしれませんね。

 李明博大統領は、瞬間的にはともかく、日韓の歴史的には、極めて大きな汚点を残した政治家として、記憶に刻まれることになるでしょう。領土問題とは、双方に言い分があるものであり、一方だけの主張をごり押ししてしまえば、必ずや衝突するもの。そのことで生じるリスクをいったいどう考えているのかと思いますね。

 韓流ファンの間でも動揺が走ったこの竹島・独島問題。お腹の中のナショナリズムとはよくいったものです。日本側の反撃次第では、さらなるマイナス効果が発生しそうで、かといって韓国のごり押しを座視することもできないでしょうし、まったく、暗澹たる思いがするばかりです。

 ただ、起こるべくして起こった問題でもあります。日韓の間に既に胚胎されていたことが、噴出しただけとも言えるわけで、どうやって今の事態を乗り越えていくのか、そういったリカバリー力が、双方に問われているとも、わたしは考えるところでもありますね。

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中国の新世代。

 昨夜は日本の大手企業に勤める二十歳代の華僑、男女30人ほどが集まるパーティに、なぜかわたしも誘われて参加してきました。皆、日本語がぺらぺらで、まあ、ともかく元気が良かったですね。

 でも、わたしのことを紹介してくれた人が、「この人は不良中国人のことを取材している人です」なんて言うから、皆から質問責めに遭うことになりました。「どんな悪い中国人がいるんですか?」なんて聞かれて、困ってしまうことこの上無いですよ。

 でも、彼ら彼女らは、かつて同胞の中国人が日本でいろんな悪いことをやってきたことを、ほとんど知らないのですよね。日本で中国人犯罪が最も多かったのは1990年代から2000年代の始めくらい。この時は、彼ら彼女らはまだ十歳代中頃で、真面目に勉強してきた若者たちですから。知らないで当たり前なのですよね。

「そうですか。いろいろあったんですね。でも、僕らは違いますよ。優良中国人ですから」

 なんて、きらきらした目で言うものだから、まいってしまいますよ。

 確かにキミらはとても優秀なんだろうな。今後ともお金を稼いでいくんだろうな。そうだろう、そうだろう。実に結構なことじゃないか。

 しかしだね。キミらの先輩らは、いろいろあったんだよ。今も、いろいろある人がいるんだよ。それを、いったいどう考えるのかね。

 なんて、日本のオッサンとしてお話したりしまたね。そしたら、「そういう話、もっと聞きたいです!」なんて言ってくる若者がいたりして、うんうん、良いことじゃないか、となりました。

 政治や体制の違いとはまた違ったところで、日本と中国、そして世界のビジネス最前線で働く、若く有能な華僑たち。新世代の中国の若者たちは、とても気持ちの良い連中でしたね。
  

「小野登志郎のチャンネル」開設のお知らせ

 試験的にですが、ユーチューブにチャンネルを持つことにしました。アドレスは下記です↓。

 https://www.youtube.com/playlist?list=PLE6A3AEB63A91DF0C&feature=edit_ok

 現行、北朝鮮や中国に詳しいジャーナリスト浪城暁紀さんが過去に制作した当時のスクープ映像を二本、アップしております。今後とも、彼が撮り貯めてきた北朝鮮と中国の真実に関する膨大で貴重な映像を、随時公開していく予定です。

 また、その他の案件に関しても、活字以外での報道手法を取り入れてみたく思っています。重要資料の映像での公開、人物のインタビュー等、可能な範囲で実践してみようと考えています。

 だんだんとハイパーメディア何とかに近づいてきました。でも、わたしはまだ映像に関しては素人なので、長い目で見て頂ければと思います。

 皆さま、どうぞよろしくお願いいたしますね。

『韓国歴史ドラマから見る、北朝鮮=金氏朝鮮』   第一章

 
 知る人ぞ知る北朝鮮に詳しいジャーナリストN氏との共同企画第一章。現代の北朝鮮を、ベタベタの王朝権力として見るといったいどうなるか? そういった試みです。

■第一章キム・ダイナステイ=金王朝と朝鮮王朝
 
 北朝鮮の体制は朝鮮王朝の継承者であると言ったが、具体的にはどのような点にそれが表れているのか。それを考察してみよう。

■儒教を国是とした朝鮮王朝と主体思想を国是とした北朝鮮

 大人気を呼んだ「チャングムの誓い」そして現在NHKで放映されている「イ・サン」、NHKBSの「トンイ」はいずれも朝鮮王朝時代の物語である。

 実はこの3つの歴史ドラマの舞台となった朝鮮王朝は金親子が支配した北朝鮮と驚くほど似ているのである。
朝鮮王朝時代の歴史ドラマではドロドロの王位継承争い、つまり日本風に言えばお家騒動が定番となっている。
現在、北朝鮮で繰り広げられている、金正恩の権料継承劇、そしてそれに先行した金正男、金正哲の浮上と沈下は文字通り朝鮮時代の歴史ドラマを彷彿とさせ、それがまた人々の興味を大きく刺激している。

 実は現在ではほとんどど忘れ去られているが、金正日にしてからが、継母そして彼女が生んだ異母兄弟と激しい相続争いをし、それに勝ち抜いた歴史を持つのである。金正日は最後には叔父の金英柱までライバルとして抹殺した。

 そして、そのお家騒動の底に流れているのは、嫡男(長男)相続を基本とした朱子学(儒教)の観念であった。
では何故、適男相続が絶対条件なのか。それは、長男は祖霊を祭る義務があるからである。

 朱子学を奉ずる朝鮮においては、王家の嫡男は絶対的存在であり、であるが故にそれに対抗する勢力はあらゆる陰謀を駆使しても嫡男を引きずり降ろさねばならなかった。

 朝鮮王朝のみではないが儒教を奉ずる国で起こるお家騒動で、それぞれの生母が暗躍するのは嫡男絶対の朱子学があるのだ。
 
 ところで朝鮮王朝の国是である朱子学は金日成により正統に継承された様である。

 主体思想とは北朝鮮、なかんづく金日成が創造したマルクス主義の朝鮮的発展版だと言われている。北朝鮮で主体思想なるものが登場したのは、中ソ論争に示される社会主義の宗主国争いの時代であった。中ソそれぞれに“服従”していた北朝鮮が仰ぎ見る社会主義の“大中華”の争いを目の当たりにし、どちらかにつくことが出来ず苦肉の策として生み出したのが「自主独立」の北朝鮮でその為にひねり出されたのが「主体思想」なるものであった。

 朱子学とは「人間主体」の哲学である。家族、そして社会は家父長を頭とする有機体である。つまり家父長が頭で家族及び一族郎党が体なのだ。それが国家規模では王様が頭で、それ以外はすべてその指令で動く、有機体である。朝鮮王朝では歴代の王であった。

 北朝鮮では首領と呼ばれた金日成であり、それを継いだ金正日がその頭に当たる。ちなみに首領とは、日本では山賊など悪党の親分の様に受け取られるが、北朝鮮ではむしろ王に近い概念である。表向き社会主義を標榜しているため「王様」とは呼べず「首領」と呼んだのである。つまり「首領制」とは言葉を変えた「王朝」であり、北朝鮮は金日成が創業した金氏朝鮮であり、それは二代目金正日に継承され、今三代目正恩に継承されようとしているのである。

 そもそも金日成を首領様と呼び、金正日を将軍様と呼ぶこと自体、社会主義でもなんでもなく儒教国家であることを何よりもよく表現しているのである(金日成、金正日が何故将軍様と呼ばれるのかについては章を設け詳しく考察する)。

 つまり北朝鮮は朝鮮王朝を継ぐ金氏朝鮮国であり、そこで展開されていることは「チャングムの誓い」「トンイ」「イ・サン」の世界と驚くほどよく似ているのである。

 ところで「チャングムの誓い」はちょっと違うのではと思われる韓国歴史ドラマフアンの方がいるかもしれない。ところが北朝鮮ではチャングムが勤務した宮廷薬事処の様な「金日成長寿研究所」なる機関が創られている。その目的は全国民のオボイ(お父様)である金日成の健康を管理し、いつまでも元気で居られることを目的としたもので、王の健康を維持管理したチャングムの宮廷薬事処と何ら変わりない。

■金一家の国民への施し~儒教国家では王は民を生かさねばならない
 ところで、儒教国家では王は臣民に功徳を施さねばならない。それは王族を傍で支える貴族、北朝鮮でいえば幹部も同じである。朝鮮王朝では王族は飢饉に際しては国蔵を開き民に米を施した。また日常でも、民を絞るだけ絞っている貴族、両班も限りなく宴会を催し配下のものに酒、料理を振る舞った。配下や民はこうした饗宴を貴族・両班へ「強要」したという。こうした饗宴を受けることで日ごろの不満を発散させていたのだ。

 韓国歴史ドラマを見ていると王様による民への施しや、両班による宴会がひっきりなしに登場してくるのはこうした背景があるのである。

 王が民の困窮を放置すれば、王権の威信は限りなく低下する。これは、どの支配者でも同じだが儒教国家、特に朝鮮王朝、北朝鮮では著しい。

 金日成は首相に就任した時、自分の任務は「国民に瓦屋根の家に住み、絹の服を着て、肉のスープが飲めるようにする」と語ったが、これは北朝鮮では朝鮮王朝の王さまの言葉の様に受け取られたという。また、これで金日成の人気が一気に上がった。「トンイ」で王様が税を免除すると言ったのと、構造は全く同じである。

 そして、金日成の誕生日である4月14日には国民にプレゼントとして肉と酒が配給されることが北朝鮮ではいわば「年中行事」となっているが、これも王様=首領からの民への施しである。それは当然にも金正日も継承したし、正恩も継承している。

 だが、1990年代の大飢饉ではこうした施しも度々中断した。そして切羽詰まった国民は脱北という手段に訴えたのである。これは大半の者にとって国家への反逆ではない。国に頼らず、自分で自分の生活を守ろうとしただけである。反逆心のない国民も頭である「首領」に対する威信が著しく低下するのは避けられない。

 筆者(N氏)が中朝国境で接触した脱北者が「労働党の言うことを信じていたら、飢え死にする。」とか「将軍様は正しいが、周りの幹部が悪い。」とか「金日成首領様の時代はよかったが、将軍様の時代になって生活が苦しくなった。」と語った言葉にも表れている。

 だが、金王朝打倒と言うところまで考える者は皆無であった。なぜなら首領はオボイ(父親の最高の敬称)であり続ける限りそれに逆らうことは「絶対」に出来ないのである。これは韓国歴史ドラマのみでなく、現代ドラマでも描かれる父親の絶対的権威の前では子供たちは膝まづくしかないのである。

 しかし、そのオボイの権威も国民を大量に餓死させた金正日、そして何の実績も無い孫の正恩の時代まで確固なものであるとは限らない。このままの状態が続くなら「ホン・ギウルドン」や「一枝梅」の様な義賊や反逆者が出てくるかもしれない。
 
■北朝鮮は「社会主義」の正統な継承者~繰り返される小中華思想
 朝鮮半島に出現した歴代王朝はいずれも時の中華帝国から軍事、思想の両面にわたり強力な影響を受けた。朝鮮半島を語る上で中国の影響は絶対に外すことのできない大要素である。

 朝鮮半島の歴史においては、三国時代までは常に中華帝国との領土争いが歴史に色濃く刻まれている。

 中国の侵略の矢面に立ったのは国境を接する高句麗であった。高句麗建国物語である「朱蒙」、高句麗の版図を最大にした広開土王を主人公にした「大王四神記」には中国との争いが頻繁に出てくる。百済の大王の物語「近尚古王」でも中国との戦いは大きなテーマになっている。

 新羅時代は唐との争いに勝利した後、関係は比較的良好だったが、新羅が朝貢国であったことには変わりない。大人気を博した「善徳女王」にも王孫・金春秋が人質となっていた唐から帰還する場面が描かれている。

 高麗の時代にはモンゴル帝国に征服され属国扱いされ日本侵攻の尖兵にされた。高麗を継いだ朝鮮王朝では如何にして当時の中華帝国である明の圧力をかわすかに腐心した。ここで朝鮮王朝が考えた方法は明帝国の思想を徹底的に模倣することであった。そこで朝鮮王朝は明の国是であった朱子学を徹底的に模倣した。その明帝国の庇護を受け日本の豊臣秀吉の侵略を退けた。

 しかしその明が北方の蕃族女真族の建てた後金に滅ぼされた。そして清帝国となった蕃族女真族に服属しなければならなくなったのだ。

 朝鮮王朝にしてみれば自分よりはるか下の蛮族である女真族の支配を受けることは耐えがたいことであった。そこで彼らが考えたのは思想的な優位だった。明は滅びたけど、その理念である朱子学を継承したのは我々朝鮮王朝である。「今や、我々こそ真の大中華である」こう考えた朝鮮王朝は心の底での優越感を募らせていく。それが朝鮮王朝の「小中華思想」と呼ばれるものだ。

 彼らは交流のあった江戸時代の日本を「倭奴」と呼び自分たちより一段低く見たのだ。こうして朝鮮社会で朱子学のみがもてはやされ、それ以外の学問は疎んじられた。これが朝鮮半島の近代化を大きく阻害し、ひいては日本の支配をもたらす要因の一つともなっていくのである。

 ところで、この明帝国、清帝国と朝鮮王朝との関係は、旧ソ連(現在はロシア)、中国と北朝鮮の関係に極似している。

 ソ連邦を父とし、共産中国を兄として建国された北朝鮮は、父と兄との争い、そして、その後のソ連の崩壊、中国の改革開放政策を大いなる「社会主義からの堕落」と感じたのであった。

 そこで北朝鮮がとった態度は「ロシアは社会主義を放棄し、中国は改革開放で資本主義へ堕落した。世界で社会主義を固持しているのは我々朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)だけである」というものであった。
 
 つまり北朝鮮は社会主義の総本山と言うのである。これは明帝国滅亡後に取った北朝鮮の「中華の精神を受け継ぐのはわが朝鮮王朝のみである。」という態度と基本的には同じである。

 つまり北朝鮮は、国は小さいけどその精神においては世界の大国であるということだ。そして、何事につけてもアメリカとの対決を強調するのは、資本主義の総本山アメリカに対抗しているのは唯一わが北朝鮮である。我が国は強盛大国になるのだ、ということだ。それは没落しつつあった朝鮮王朝が取った攘夷(日本の尊王攘夷とは少し違う)とほとんど同じ構造である。そしてこれが意外にも北朝鮮国民のみならず一部の韓国国民の自尊心までを微妙にくすぐっているのだ。

 筆者(N氏)が中朝国境で接触した脱北青年のほとんどが金正日を批難しながらも、筆者が「アメリカが攻めてきたらどうするのか?」と聞くと「国に帰りアメリカと戦う。」と答えた。金正日の抗米は彼らの心情の琴線に触れるのである。

 ここにも倒れそうで倒れない金王朝の秘密がある。

■統治の基本は強権支配と身分制~国事犯は三代に亘って処罰
 北朝鮮の正式国名は朝鮮民主主義人民共和国である。しかし北朝鮮には民主主義も人民の共和もない。つまり民主主義と共和を取ると金氏朝鮮となるのである。この金氏朝鮮で行われているのは厳格な身分制である。

 北朝鮮を建国した金日成とパルチザンたちが一等市民でその次に軍関係者、官僚の現代の両班が続き、その下に普通の市民がいる。さらに、その下に南朝鮮=韓国から越境した人々が続き、日本からの帰国者となる。最底辺に位置するのが脱北者などの国家反逆者である。彼らはほとんど現代の奴婢である。そしてどれほど国家の高位にいた者でも金家に逆らったものは即座に一族全部が奴婢の地位に落とされるのである。

 こうした朝鮮民主主義人民共和国という皮肉な名前を持つ北朝鮮の“身分制”は朝鮮王朝の身分制と型こそ違え本質は全く同じものである。

「トンイ」の主人公チョン・トンイは奴婢の身分から王の側室まで上り詰め、子供が王位を継ぎ王母となる。しかし北朝鮮ではこうしたシンデレラ物語は望むべくもない。せいぜい「イ・サン」のイ・サンの幼馴染で宮廷の下働きから絵の才能が認められ王室の絵師となり後にサンと結婚したヨンヨンが例外的存在である。ソンヨンは金正日の2番目の妻である高英姫に似てなくもないが……。

 こうした「トンイ」や「イ・サン」のシンデレラ物語は庶民の儚い夢の反映でもある。北朝鮮でも喜び組に選抜され金正日に見染められる可能性のあるのは大部分が平壌芸術大学などの女子大生であり、高官の娘に限られる。高英姫の例にもあるように例外的に最下位にある在日からものし上がる可能性もある。しかし高英姫の父は朝鮮総連の幹部であり高位の存在であることに変わりは無かった。

 そして北朝鮮を特徴づけるのは恐怖政治による国民支配である。この点でも北朝鮮は朝鮮王朝の後継者の名に恥じない。朝鮮王朝は世界に例をみないほどの強権支配、恐怖政治の国であった。そして、その底には儒教=朱子学があった。朝鮮王朝で国事犯は三代に亘って処刑された。つまり連座制である。これが意味するところは、家族全員の抹殺であるが、朱子学に染められた朝鮮ではこのことは特別の恐怖で捉えられていた。三代にわたり処罰するということは、祭祀をする者がいなくなるということである。朝鮮王朝が強引に推し進めた朱子学は国民の中にも深く浸透し、先祖の祭祀は人々にとって最大の関心事であり、それが行えないことは最大の不孝であった。それ故、三代に亘り処罰するという刑法は国民に大いなる恐怖心を植え付け、民衆の反乱の抑止力となったのである。
それにもかかわらず国法を犯した者は公開処刑に処せられた。これもまた民衆の恐怖心を増幅した。彼らは皆の面前で最高の不孝者だとされたのだから……。

 北朝鮮で度々公開処刑が行われているのは、朝鮮王朝の公開処刑の効果とほとんど同じ効果を北朝鮮国民に植え付けているのだ。「社会主義」の北朝鮮でも先祖に対する祭祀は決して絶えることは無かったのである。

 人々を縛る身分制、連座制による三代に亘る処罰、そして公開処刑は朝鮮王朝、北朝鮮の体制を支える二本柱である。

 朝鮮王朝時代国事犯を厳しく取り締まったのはウイグムブ(義禁府)であった。王権維持のための官庁で、庶民の一般犯罪ではなく、謀反などの大罪を扱った。

 ドラマ「トンイ」で謀反人に推鞫(チュグク:추국:王命による尋問・拷問)している場面を目にすることがあると思うが、まさにあの業務を行なっているのが義禁府である。その他にも王直属の部隊として諜報活動・消防活動・雑務、儒教的倫理の監督にも従事した。北朝鮮では国事犯を扱うのは国家保衛部である。北朝鮮国民の恐怖の的である国家保衛部は、ソ連の秘密警察や中国の安全部と似ていると言われているが、その本質は朝鮮王朝のウイグムブ(義禁府)と全く同じものである。

 この点からみても、北朝鮮は民主主義人民共和国などではさらさらなく、金氏朝鮮王朝であることがお判りいだけるだろう。

 だから、北朝鮮で繰り広げられている“不思議”な事象は、韓国歴史ドラマ、それも朝鮮王朝時代のそれを通して見るとよく理解できるのである。

■閨閥の暗躍

 朝鮮王朝を特徴づけるもう一つのものは閨閥の暗躍である。朝鮮王朝では王妃または世継ぎを生んだ側室は特別な権力を手にした。そして王妃や側室に連なる者たちは絶大な権力を手にした。それ故朝鮮王朝では王妃、側室の実家が関係する争い、陰謀が絶えることは無かった。「イ・サン」「トンイ」「チャングムの誓い」を通底しているのはこうした閨閥の争い、日本風に言えばお家騒動である。特に現在NHKBSプレミアムで放送されている韓国大河ドラマ「トンイ」はお家騒動がメインテーマである。王妃を失脚させるため手段を選ばない張禧嬪とその兄張希載、そして彼らに連なるオ・テソクとその甥オ・ユン。そして王妃を支えるトンイとその兄チャ・チョンスとソ・ヨンギ。朝鮮王朝ではこうした女性とその取り巻きが暗躍した歴史に充ち満ちている。

 朝鮮王朝にはその閨閥争いを主導した三大悪女と呼ばれる女性たちがいる。その三大悪女の中でも特に際立っているのが「トンイ」の影の主人公である張禧嬪である。この張禧嬪は韓国女性の琴線を刺激する様で韓国歴史ドラマでは何度も登場している。韓国歴史ドラマでは張禧嬪を扱えば必ずヒットすると言われ、脚本家の間では困った時は張禧嬪とも言われている。張禧嬪的女性は韓国現代ドラマにも頻繁に登場する。トンイを演じているハン・ヒョジュの主演で大ヒットした「華麗なる遺産」でハン・ヒョジュ演じるウンソンの継母で実の娘を財閥の孫と結婚させようと暗躍するソンヒ、現在BS朝日で放送中の「カボチャの花の純情」で主人公の実母で財閥の後妻に納まり継子と後継者争いであらゆる陰謀を駆使するカン・ジュンソンは現代の張禧嬪である。

 そして北朝鮮でも今同じことが繰り返されてきた。金日成の後妻に納まった金聖美は息子金平日を後継ぎにするため金正日と激しい争いを展開する。この争いはパルチザンを味方につけた金正日の勝利で終わる。

 そして現在の金正男、金正哲、金正恩の三兄弟の跡目争いにも女の影が色濃く投影されている。

 現在の主人公は金正日の4番目の妻と言われる元秘書キム・オク(金玉)であろう。金正恩の実母との噂もあるキム・オク彼女が北朝鮮版張禧嬪であるかどうかは、後に詳しく検証する。

■「怪刀ホン・ギルドン」と「一枝梅」と北朝鮮カンペ(ヤクザ)
 ところで朝鮮王朝時代を扱った歴史ドラマの中に国家に反逆する不届き者を主人公にしたドラマがいくつかある。

 最近兵役を終えた人気俳優イ・ジュンギが「トンイ」のハン・ヒョジュと共演した「一梅枝~イルジメ」とブレーク前のグンチャンことチャン・グンソクが追放された王子を演じたカン・ジファン、ソン・ユリ主演の「怪刀ホン・ギルドン」がそれだ。

「一梅枝」は奸臣に父を殺され庶民に拾われ育てられたイ・ジュンギ演じるイ・ギョムが武術を学び義賊「一枝梅~イルジメ」となり腐敗した両班から金を奪い庶民に分け与えるという物語だ。

「怪刀ホン・ギルドン」はカン・ジヒョン演じる両班の庶子ホン・ギルドンがグンチャン演じる王子イ・チャンフイの王位奪還を助けて活躍する物語である。ホン・ギルドンは活貧党(ファルビンダン)と言う組織を創り義賊の親分になる。そして漢陽に夜な夜な現われ両班を殺してゆく五人の女の幽霊たちが物語を彩る。

 この二つの物語に共通するのは虐げられた民衆を助ける義賊の物語である。特にホン・ギルドンは朝鮮半島では伝説となっており権力の圧政を打倒するシンボルとして長く朝鮮民族の心の中に生き続けてきた。

 現在の北朝鮮の民衆の中にもホン・ギルドンを待望する機運がある。

 それでは、現代のホン・ギルドンになる可能性を持つものはいるか……。

 1990年代後半に北朝鮮を襲った大飢饉は大量の孤児を生み出した。彼らはコッチェビと呼ばれ、その多くは豆満江を越え中国に活路を求めた。コッチエビは現在の北朝鮮でも繰り返し産み出されているが、初代コッチェビの中には20代の青年に成長した者も多い。彼らの中には徒党を組み活動している者もいる。筆者(N氏)は中朝国境で多くのコッチェビに出会ったが、彼らに共通しているのは旺盛な生命力である。多くのコッチエビが餓死したが、生き残ったコッチエビはその苦難の生活の中から逞しい生命力を獲得していた。死の淵まで行き、死んだ仲間の肉を食べて生き延びた彼らの生命力は半端ではない。

 彼らの多くは今中国で朝鮮族カンペ(日本風に言えばヤクザ)の手先となり中朝国境を行き来し非合法活動に手を染めている。彼らの中には独立する者も現れ始めている。

 彼らのほとんどは幼い時中国に逃れたため主体思想の洗礼を受けていない。そして現在の北朝鮮を支配する金王朝にいかほどの忠誠心も抱いていない。彼らの中から、もしかしたら北朝鮮金王朝に楯突く現代のホン・ギルドンが生まれるかも知れないと考えるのは妄想に過ぎるだろうか。

 そしてもう一つは北朝鮮人民軍の退役軍人、脱走軍人である。彼らは16歳ごろ兵役に就き10年間の兵営を終え26歳ごろ社会に復帰する。最近は脱営する若い兵士も増えているという。脱営したものはもちろん、無事に兵役を終えた者でも待っているのは誰もが嫌がる炭鉱勤務かシベリアでの木材伐採出稼ぎである。10年も国家に尽くした揚句がこの待遇であることから彼らの不満はすさまじいものがある。

 中朝国境地帯で退役した兵士たちが見たのは中国の物が流れ込む市場の活気であった。そこでは才気さえあれば膨大な金を稼ぐ可能性があった。腕力優れた兵士、特に特殊部隊出身の元兵士は、その持てる力をフルに活用して最初は市場の用心棒、国境地帯での密輸に従事し富を蓄えていく者が出て来た。そして力と度胸のあるものに人が集まり始めた。人民武力部、保衛部などはやっきになって彼らを取り締まった。しかし財力を蓄えた彼らは人民武力部、保衛部を金で取りこんだ。今では人民武力部、保衛部の中からそうした元兵士のヤクザ組織のお先棒を担ぐ者が出るまでに至っている。

 筆者(N氏)が中朝国境で懇意にしている朝鮮族カンペ(ヤクザ)は北朝鮮カンペと手を組みオルム(氷)と呼ばれる覚せい剤やアヘン、軍用拳銃の密輸取引をしていると語った。

 中でも一番利益が出るのは金の密輸だ。金は北朝鮮の特産品であるが、それは金一家が独占するいわゆる「一号案件」である。その金まで密輸しているとするならそれに一号物資を管理する金一家の金庫番39号室のメンバーが関わっていることは明らかだ。

 彼らは北朝鮮国家をいかほども恐れていない様である。それは、彼らは兵営で仲間たちの幾たびかの死を目撃し、犯罪で国家に殺されようと餓死しようとそれは同じだと考えている。ならば国家に反しても自力で生き抜くという信念を固めているのである。

 彼らの中からも現代のホン・ギルドンが出る可能性も無いとは言えないのだ。


この企画の面白さが分かる人は、いったいどれくらいいるのだろう……。

 
 お隣の別の国の情勢にも関心有りで、いろいろと調べているのですが、別(異)アングルで見たらまた違った何かが見えてくるかも、と考えている企画が下記。北朝鮮の取材をン十年続けている、さるジャーナリストと(ノリノリになってしまって考えた)共同企画。


■北朝鮮“金王朝”お家騒動 ~韓国歴史ドラマで読み解く北朝鮮の跡目相続争い

<目的>
 昨年12月北朝鮮の“将軍様”が急死した。金正日将軍が後継ぎを金正恩に指名し、お披露目した直後の出来事だった。

 この出来事で、北朝鮮は何処へ行くのかということに注目が集まっている。

 世界は、“社会主義国”である北朝鮮で=朝鮮民主主義人民共和国で三代に亘る“世襲“に対し奇異なことだと言ってきた。最近出た本では、数年前まで後継ぎの有力候補だった金正男が三代世襲はおかしいなどと言いだしている。

 そして、ほんの2,3年前までは本命視されマスコミを賑わしていた金正哲はその消息さえ定かで無くなっている。
 
 北朝鮮とは一体いかなる国なのか・・・。

 この疑問に対する答えの一つが、“跡目相続”を巡る“ドロドロ”に隠されているいのだ。

 マスコミは北朝鮮の権力相続に対し、“跡目相続”というような表現を普通に使ってきた。そして、金日成、金正日を“将軍”と呼び、また金正日の料理人だった藤本健二が金正哲、金正恩を“王子”と呼ぶことを普通に引用してきた。更には“金王朝”という言い方さえしてきた。しかし、その根拠を深く考察することは無かった。

 この“金王朝”“将軍”、“王子”という言葉にこそ、北朝鮮の体制を解くカギであるにも関わらず……。

 ところで、“王朝”“将軍”、“王子”は現在NHKで放送されている「イ・サン」「トンイ」など韓国歴史ドラマのフアンにとっては、極めてなじみの深い言葉である。

 朝鮮半島においては、新羅、百済、高句麗が覇を争った三国時代から高麗、朝鮮王朝までを取り上げた歴史ドラマで繰り返し描かれるのは一貫して相続争いを巡る“ドロドロ”である。普通の韓国ドラマではこれは財閥等の相続争いとして表現される。この要素が無いと、韓国ではドラマはヒットしないのである。相続争いは南北を問わず朝鮮民族の“琴線”に触れるテーマなのだ。

 そしてその背景には朝鮮民族が2千年に亘って積み重ねて来た儒教精神が深く関係している。韓国ドラマを韓国語バージョンで見ればそこには「ピッチユル」という言葉が時代劇、現代劇を問わず頻繁に出てくることに気づくだろう。

「ピッチョル」とは漢字で書けば「血脈」つまり血筋・血統と言うことである。

 歴代の朝鮮民族にとってはこの儒教精神に基づく「ピッチユル」こそが最も大事なことなのである。

 現在、北朝鮮で進行している「代を継いで革命を成し遂げる」と言うことはつまり「北朝鮮を建国した金日成将軍の血脈を受け継ぐ」と言うことである。だから跡目相続候補は金正日の息子に限られるのだ。つまり言いかえれば、ここ数年北朝鮮で進行しているのはまさに金正成将軍が建てた“金王朝”を継ぐ“王子”たちのお家騒動だと考えれば容易に理解できる事なのだ。

 金正男の消息が繰り返し伝えられることは、“廃太子”となった長男金正男のバックラッシュへの“期待”の表れである。そしてその背後にある中国という構造はこれまた朝鮮民族の王位継承で繰り返し見られたことである。

 つまりここ数年北朝鮮で繰り拡げられてきた事態は「イ・サン」「トンイ」「朱蒙」「善徳女王」など韓国歴史ドラマで見れば、「分かる」「解ける」のである。

 そもそも、金正日にしてからがその権力掌握の過程には韓国歴史ドラマの要素が充ち満ちている。

 幼いころ母を亡くした金正日、慶姫兄妹は深い絆で結ばれる。そして金日成が後妻に迎えた継母金に懐かず、成人してからは継母とその息子である異母兄たちと壮絶な権力闘争を闘い勝ち抜くのである。

 金正日の幼い時実母を亡くし、継母に懐かず、異母兄弟と跡目相続を展開するという属性はそのまま韓国歴史ドラマとなり得るものなのである。そして金正日もまた何人かの女性に子供を産ませその子供たちが跡目相続を繰り広げている事自体が北朝鮮が朝鮮歴代王朝を“正統”に継承していることのなによりの証拠である。

 そこで、金正成の権力相続から金正日の跡目相続争いの勝利、そして現在繰り広げられている金正恩への権力移譲、そして “廃太子” 金正男の復権の可能性までを韓国歴史ドラマで、大胆に読み解いてみたい。

<構成・内容>

① 何故、金日成、金正日が“将軍”と呼ばれるのか~金王朝の創業
金王朝の正統制~日本との戦いに“勝った”大将軍、朝鮮半島の三大将軍
金正成の権力掌握~中国系との確執に勝ち抜く


② 金正日の少年時代と継母金聖~「朱蒙」
母の死とマザコン金正日の原点
妹金慶姫との深い絆

③ 金聖チマパラン(スカートの風)~朝鮮王朝三大悪女
金聖のチマパラン
朝鮮王朝のチマパラン
朝鮮王朝三大悪女

④ 父王・金日成の“偉業”を湛える孝行息子・正日~「イ・サン」
父王の偉業を讃える孝行息子

⑤ 廃太子の危機、異母兄弟との跡目争い~
金聖愛の野望、息子を世子に
優秀だった異母兄弟金平一
父金日成の愛情が異母兄弟金平一へ
金正日“廃太子”の危機に

⑥ 金正日を支えた創業期の“忠臣”~「朱蒙」
金正日と金の跡目相続争いと複雑に絡む各勢力
金正日を支えた亡き母の同志たち~パルチザンたちの思惑
山賊たちの成りあがり~パルチザン群像
チマパランを嫌った山賊たち

⑦ 妹の恋愛と忠臣・張ソンテク
金慶姫、金日成大学で張ソンテクと出会う
禁断の恋
父親の反対
金慶姫の恋を支えた兄正日

⑧ 金正日権力掌握“将軍”となる~
金正日、継母と異母兄弟を排除
晴れて“将軍”に
異母兄弟金平一暗殺を恐れて海外に“逃亡”

⑨ 人妻成ヘリム略奪と金正男の誕生~
孤独な金正日、年上女性に母の愛情を求める
人妻成ヘリム略奪
嫡子金正男誕生

⑩ 寂しき王子金正男~
金日成に隠された孫の存在
学校にも行けず家の中だけで育てられた金正男
金正男を育てた“祖母”

⑪ 母のモスクワ追放で金正男、金慶姫・張ソンテク夫婦に育てられる~
生母・成ヘリムのモスクワ“追放”
少年時代の正男を育てた叔母金慶姫とその夫・張ソンテク
孤独な王子正男の特異な才能

⑫ 高姫、金正日に見染められる~「トンイ」

⑬ 高 姫、正哲、正恩を生む~

⑭ 金正男の世子修行~「イ・サン」

⑮ 金正男の“廃太子”と張ソンテクの失脚~
東京でデズニーランド事件
金正男の日本訪問の本当の目的
金正男“廃太子”でマカオに
金正男を“逃がした”金慶姫、張ソンテク
張ソンテク失脚
正男自身の才能で延命=父が正男に与えた任務はハイテクスパイ育成

⑯ 王子金正哲世継ぎ有力候補に浮上~
王子金正哲の実像
王子金正哲を支える勢力

⑰ 実母高姫の死で正哲の跡目相続に暗雲~
謎に包まれた高姫の死
高姫の死とリンクするオ・ジンウの死の謎

⑱ 王子金正哲の致命的欠陥、母が在日~「トンイ」王子の母は賤民出身
大阪鶴橋で生まれた高姫
関西の在日なら誰でも知っている高姫の出自
高姫は在日ではなく済州島出身~高姫異説

⑲ 金正恩登場
金正恩
藤本健二が予言した王子正恩の跡目相続
祖父の偉業を継ぐ~金日成そっくりに成型した正恩

⑳ 謎、正雲か正恩~
正雲と正恩
正雲と正恩は別人

21 秘書金玉浮上~金玉は現代の「トンイ」か?
謎の女性金玉
金玉米派遣団で国連総会へ

22 高姫と金玉~チャン・ヘビンとトンイの争い
正哲、正雲vs正恩とその背後にある高姫と金玉の暗闘
高姫が金玉に息子を託した?
高姫の謎の死と金玉の関わり

23 高姫の死で金玉、金正日の実質的妻に
金正日の4番目の妻の地位を手に入れる
金正日にパンマルを使う金玉
金正日に寄り添う金玉

24 金玉を支える勢力
金玉を支える勢力とは何か
金玉の父親とルンラ888
金王朝の金庫番労働党39号室
延坪島砲撃と金正恩大将
延坪島砲撃の黒幕

25 金玉と金慶姫・張ソンテクとの確執

26 金正男の復権、その背後に中国~「トンイ」


 この企画に興味が湧いてしまう御仁は、もはや半島情勢マニアを超えまくっていることでしょう。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトですねー。少し不謹慎かも。

 ハイブロウなご意見ありましたら、是非メールくださいませ。



プロフィール

小野登志郎

Author:小野登志郎
職業 ノンフィクション・ライター。ハードボイルドに疲れてきた三十路後半男。枯れていくばかりの人生を楽しむことにします。

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